ハワイ島カイルア・コナ海洋深層水
ジェルにとって、水はとても大切な成分です。
『美しく上質な水』を求め選び、ハワイ島カイルア・コナ沖の海洋深層水を100%ベースに使用しました。
2000年もの永い時をかけて世界の海底を旅した水です。2000年の歳月をかけて海底を旅する。海洋大循環
地球の70%以上を覆っている大海原、その遙か海面下の太陽光がたどり着かない深海の世界に、
人類の未来を担う力に満ち溢れた海洋深層水が横たわっています。
一般的には、水深200メートル以深にある海水を海洋深層水と言います。
海洋深層水は、生物活動が盛んな表層水とは異なり、植物性プランクトンや海藻が光合成を行えないため、
カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムなどの天然ミネラルや必須微量元素を豊富に含んでいます。
200メートル以深の海には光が届かないため水温が低く、冷たい海水と暖かい海水の間に比重の差ができます。
深層水は表層水に混ざり合うことなく、海底を這うように循環します。
これを地球規模で海洋大循環と言います。
旅の始まりは、グリーンランド沖。
グリーンランド沖で冷された表層水が凍結しはじめます。
しかし、氷点の違いから凍ったのは純水のみ。
取り残された塩分とミネラルを含む周辺の海水は比重が大きくなり、『プルーム』と呼ばれる直径数百メートルの
柱のような流れ(下降流)となり、海底に向け一気に沈み込み、深層水となります。
この深層水が北米大陸の大陸棚に沿って大西洋を南へと下って、さらには同様にウェッデル海で沈み込んだ
深層水と合流します。
そして今度は、南極大陸に沿うように進み、オーストラリアやニュージーランド沖を経て太平洋を北上します。
こうして2000年の歳月をかけて光のない海底を旅した深層水は、ハワイ沖で水深5000mの海底火山にぶつかり
一気に立ち上り、表層水へと変わります。
冷たく清らかな深層水は、表層水となり再び永い歳月を辿ってグリーンランドへと帰って行きます。
ハワイ島海洋深層水の、低温安定性と清浄性と富栄養性
1970年代後半、表層水と深層水の温度差を利用してエネルギーを生み出そうという本格的な試みが、
ハワイ自然エネルギー研究所(NELHA)で始まりました。
ハワイ島カイルア・コナ沖では、海洋大循環によって形成される海洋深層水を、水深915mから取水しています。
海洋深層水の特徴は、『低温安定性・清浄性・富栄養性』。
温度や塩分濃度の違いから表層水と混ざり合うことなく長い年月を過ごすため、周年にわたり低温で、水質が
安定しています。
ハワイ海洋深層水は年間を通じて4℃と言われています。
表層水と混じり合うことがないため海洋性細菌が極めて少なく、産業排水や生活排水などの陸水、大気汚染にも
さらされないことから、有害な微生物や一般細菌などもほとんど含まれません。
太陽光が届かない深海では光合成が行われず、光合成生物による栄養塩類の消費がないため栄養塩類が
豊富に含まれています。
カイルア・コナの海洋深層水は、利用する企業(工場)毎にそれぞれそのまま使われたり脱塩されたりしますが、
中でもこの海洋深層水は、従来の濾過式脱塩法ではなく、ミネラルを失うことなくそのまま残した形で脱塩を行う
特殊な脱塩方法を利用しています。
『ローズプリンセス』には硬度250の海洋深層水を使用しています。
2000年もの永い時をかけて世界の海底を旅して北大平洋のまん中のハワイにたどり着いた海洋深層水。
暗い深海の奥低で輝く、神秘の水。
この水が眠るカイルア・コナ沖はハワイ州で水質基準最高ランクAAに指定されています。
大自然の美しさを維持し続ける素晴らしい地からの至高の恵みです。